玲に与えられた控え室の中で、家族4人は久しぶりに団らんしていた。 「ママ!ぼくねーそうちゃんといっしょにクリスマスするんだ!!」 「あらーそうなの?ママはダメなの?」 「ママはー2番目に好きだよ!」 「ソウもママスキだよ!」 「淙、オレは?」 「パパもスキー!」 「ぼくもパパスキだよ!!」 「男に言われてもなー」 「えー!」 「ねぇ淙ちゃん。クリスマスはママとパパいない方がイイ?」 「え?なんで?」 「だって淙ちゃん。セイちゃんとクリスマスしたいんでしょ?ママ達邪魔?」 「んーん。ママもいっしょがいーな。」 「「え!」」 「あらーホント?ママも淙ちゃんとクリスマスしたいわー」 「しよー!ママもいっしょにクリスマス!!」 「「え!!」」 「あら、せいちゃん何か言いたそうね?」 「そうちゃん・・・ママたちもいっしょ?」 「?うん。」 「セイと2人が良いんじゃなくて?」 「だってソウ、ママもパパもせいちゃんもだーいスキだもん!」 「ですって」 「「・・・・・。」」 「玲、オレとのクリスマスは?」 「ねぇ。今日のあの人達見た?慎に対してのあの怯え様。」 「話聞いてる?」 「ええ、もちろん。・・・・使えそうじゃない?」 「・・・・ああ。なるほどね。」 「クリスマスは、ちょっと有意義に過ごせそうね。」 「・・・・家族と過ごす時間とオレと過ごす時間の・・・。」 「ん?」 「比率は3対7で。」 「フフフ・・・・ハイハイ。」 The End? |